南部希実の気ままブログ

長崎在住南部希実のブログです。海外のニュースを中心に、映画や食べ物など、色々英語と絡めて書いていけたらと思います。

ハドソン川の奇跡

eiga.com

 

見てきました!!

早速!

 

これは本当に本当によかったです。

個人的には、星5つ中4です。

 

まずは解説

クリント・イーストウッド監督作品。

2009年アメリカ・ニューヨークで起こり、奇跡的なせい感激として世界に広く報道された航空機事故を、当飛行機の機長であったチェズレイ・サレンバーガー機長の手記を元に映画化。

2009年1月15日、乗客乗員155人を乗せた航空機がマンハッタンの上空850メートルでコントロールを失う。機長のチェズレイ・“サリー”・サレンバーガーは必死に機体を制御し、ハドソン川に着水させることに成功。その後も浸水する機体から乗客の誘導を指揮し、全員が事故から生還する。サリー機長は一躍、国民的英雄として称賛されるが、その判断が正しかったのか、国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われる。

 

 

そして感想(ネタバレも含みますので、数行あけます)

 

 

 

 

いいかな(・ω・l

 

 

 

 

書きます(・ω・l

 

 

 

やっぱりクリント・イーストウッド監督。内容がヘビーです。

2009年のアメリカ飛行機墜落事故をもとにしている作品と聞いたことから、最初はサリー機長が飛行機にのり、事故に合うところから始まるのかと思っていました。

 

ところが

 

 

そんなことはなく、舞台は事故後、サリー機長が調査を受けているところから始まります。

 

 

調査を受けながら、サリー機長の記憶に従い、事故の全貌が次第に描写されてゆきます。

映画の雰囲気は全体として重く、正しいことをしたはずなのに、周囲から責められるサリー機長の苦悩を表現しています。

 

この映画で1番感じたことは、「社会の怖さ」です。

サリー機長は、急な事故に対しても的確な判断をし、判断の結果、事故による死者はゼロでした。

事故の巻き添えを受けた民間人もいません。

事故は、鳥との衝突による両エンジンの停止により発生しています。

突然の事故で、突然のエンジン停止で、冷静に行動できる人が何人いるのでしょうか?

誤って、地上に着陸し、多少の死傷者出たとしても、私は決して機長を責められません。

想定外の自体に冷静沈着で、対応できる人などいないと思っているためです。

 

サリー機長はそれを成し遂げました。

死者ゼロ。誰も傷つけることなく、重症を負ったものも出さず、事故を潜り抜けたのです。

 

それにも関わらず、国家安全運輸委員会は、川に着水したサリー機長の判断についてせめていきます。

これが死者を出した結果の調査であれば、まだわかるのです。

ですが、サリー機長は誰一人傷つけていないのです。

 

テレビでよく、マスコミや一般人が世の中のささいなできごとについて、あら捜しをしてるかのように、特定人物を責める場面を見ます。

みんな、自分の欠点はさておき、他人の欠点を探すことに夢中です。

そのときの人の様子、誰もその人個人のことなんて考えちゃいないのです。

サリー機長は一般人には英雄視されていたため、実質調査委員会の責めている内容に対して自分との記憶違いが発生し、苦しんでいました。

調査委員会のみの糾弾であっても、「自分がしたことが間違っていたのではないか?」と、思うサリー機長。人の記憶や、気持ちとは、周囲とある程度の合致が生じているから困惑しないものであり、自身と周囲の認識が異なる場合、人は簡単にその認識をゆるがせます。

 

間違っていたのは自分ではないのか?

 

と。

 

物語の終盤で、自分を取り戻し、打開策をみつけたサリー機長が言った言葉

 

すべてはタイミングだ。

 

は、私の心に強く残りました。人生の分岐点を決めるのは、いかに早く動くか。ということなのだと受け止めました。

 

アメリカン・スナイパー」と比べ、機長は完全に正しいことを行っていると一般人感覚から見てもわかるので、最後は結構すっきりとした気分で終われます。

アメリカン・スナイパーは、人を殺しているわけですから、やっぱりどうしても主人公のジレンマに感情移入していまい、どんより・・・(・ω・`)悲しい気分になってしまうところがありましたもの。

 

それに比べ、今回ネックとなるのが

 

サリー機長の身の潔白の証明

 

なので、それが証明されると爽快感が半端ないのです。

 

とてもいい映画なので、ぜひ多くの方に見てほしいと思っています。